【事案】
原付で交差点を走行中に、右折してきた自動車に跳ね飛ばされたもの
【問題点】
脳挫傷に伴い、左頭蓋底骨折が確認されたため、嗅覚や味覚の障害が予想された。
脳挫傷は両側前頭葉に認められ、また脳の広範囲に硬膜下血腫、くも膜下出血が確認されたため、予想される障害は多岐にわたり、そのため神経心理学検査は多種様々な連鎖が必要であると考えられた。
また、前頭葉を損傷していることから、情動障害も予測された。
【立証のポイント】
情動障害の立証のため、事故当初からご家族にはメモや日記をつけていただくことをお願いした。
また、被害者様が自傷行為を行ったため、心の面でのサポートが必要不可欠であり、無理な検査日程はなるべく避けるように配慮した。
画像所見から、症状は多岐にわたることが予測されたため、予測し得る症状について、それらに対する神経心理学検査のメニューを作成し、専門医をご紹介。その専門医に検査メニューの実施をオーダーした。
情動障害については、書き溜めていただいたメモや日記を基に、医師に『神経系統の障害に関する医学的意見』において医師の所見と意見をお書きいただき、それを補強する形で日常生活状況報告書を作成した。
慢性期の脳の状態を確認するため、T2スター撮影を医師に依頼。
脳の萎縮とびまん性軸索損傷後の出血痕が描出され、画像所見を大きく補強された。
嗅覚味覚については、オルファクトメーターとろ紙ディスクで立証。いずれも味覚嗅覚減退で、14級相当が評価される。
これら一連の立証が功を奏し、併合5級(味覚嗅覚との併合)が認定された。
足かけ一年半にわたる立証作業であった。
(平成30年4月)

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