【事案】
遊んでいて歩道から車道に飛び出したところを自動車にはねられたもの。
【問題点】
小児の高次脳機能障害ということで、症状固定時期や日常生活状況報告書の作成など、特殊な立証作業が必要であった。
小児のため、高次脳機能障害の症状のあぶり出しが困難であった。
弁護士から後遺障害の立証を依頼された案件。
【立証のポイント】
意識障害はGCS6と重篤で、画像ではびまん性軸索損傷、くも膜下出血、脳幹出血が確認できた。
脳幹出血や重篤な意識障害があったが、幸いに体麻痺等を残すこともなく、順調に回復された。
症状としては、『事故前に比べ明らかに幼稚になった』『こだわりが強く何度も同じことを言う』『すぐにあきらめて投げ出してしまう』『思ったことをすぐに口に出してしまう』『傾眠傾向』などがあった。
特に、傾眠傾向は顕著で、診察中に眠ってしまうこともあった。
高次脳機能障害の専門病院をご紹介し、神経心理学検査の依頼を行う。
傾眠については、外傷性ナルコレプシーと診断され、視床下部のオレキシンを作る神経細胞が損傷を受けた原因であると診断される。
ちなみに、ナルコレプシーは診断可能な治療先の確保が困難であり、大阪では現在、ナルコレプシーの診断・治療をしている医療機関は三つしかありません。
自賠責では、ナルコレプシーは高次脳機能障害の症状の一つとして評価されます。
7級4号が認定された。
(平成28年6月)

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