7級4号(既存障害9級10号):高次脳機能障害(30代男性・大阪府)

【事案】
歩行中に、トラックにひかれたもの。

【問題点】
・てんかんが事故以前からすでにあり、抗てんかん薬が継続的に投与されていた
・事故前からすでに精神障害者手帳2級が認定されており、事故前から知的障害のある被害者であった
・したがって、事故による頭部外傷による症状と、事故前からある症状の区別が非常に難しい状態であった

【立証のポイント】
方針としては、何か個別の理由で事故前との違いを訴えるのではなく、『総合的な評価の積み重ね』によって事故前との違いを全体的に評価してもらおう、という方針で立証を開始。
事故前との比較・分析については日常生活状況報告書のみにとどめ、あとは現在の症状を客観的に、神経心理学検査、医学的意見、後遺障害診断書に落とし込んだ。

ただし、てんかんについてのみは明確に事故前との違いを強調し、医師面談を行い事故前とのてんかんの頻度、抗てんかん薬の量の違いなどを細かく聞き取り、医証としてまとめた。さらに、事故前の脳波検査の結果も取得し、申請に添付した。
総合的には、やはり画像が評価の決定打であったと思われる。
左側頭葉の脳挫傷痕や脳室拡大が画像によって明確に立証できていたため、事故の脳外傷に起因するものであるとの判断がなされたのではないかと思われる。
                                            (平成26年4月)

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