3級3号:高次脳機能障害(40代男性・大阪府)

【事案】
高速道路を自動車で走行中に、居眠り運転の大型トラックに追突されたもの。
【問題点】
易怒性が顕著で、自身の子に暴力をふるってしまう等、状態が深刻であった。
【立証のポイント】
意識障害はJCS300であり、左上肢と左下肢に体麻痺が残存していた。
画像では、びまん性軸索損傷、硬膜下出血が確認でき、経過のMRI画像では脳萎縮も確認可能であった。
症状は、『易怒性』『感情失禁』『記憶障害』『同じことを何度も言う』等があり、またふらつきが常にあり、杖などの支えがないと非常に転倒しやすくなっておられた。
高次脳機能障害の専門病院をご紹介し、医師面談を行い、神経心理学検査の実施について打ち合わせを行う。
『易怒性』が顕著で、小学生の娘を風呂に沈めようとしたこともあるなど、非常に深刻でご家族もそのことが最も大変であると訴えておられた。そこで、医師と相談し、『神経系統の障害に関する医学的意見』において詳細に指摘・記載していだいた。
神経心理学検査だけでは立証することができない症状(情動障害)については、日常生活状況報告書等に克明に記載することももちろん重要であるが、なにより医師と障害についてしっかり認識を共有しておくことが、立証上は何より重要である。
高次脳機能障害において、医師面談を行うことのキモは、神経心理学検査の依頼ではない。
むしろ、情動障害など、検査の数値としては現れてこない症状について、いかに医師と認識を共有できるか、にある。
そのことを改めて痛感した案件であった。3級3号が認定される。
(平成28年2月)

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