後遺障害の立証は早期の対応が不可欠【外傷性頸部症候群の場合】

後遺障害の立証は、できる限り早期に対応していくことが望ましいことは前回の記事【肩腱板損傷の場合】でも述べました。

後遺障害の立証は早期の対応が不可欠【肩腱板損傷の場合】


今回は、交通事故外傷で7割以上を占める外傷性頸部症候群(頸椎捻挫、外傷性頸部神経根症)を例にして、早期対応の重要性についてご説明します。
なお、首ではなく腰のお怪我(外傷性腰部症候群、外傷性腰部神経根症、腰椎捻挫、腰部打撲)についても基本的に同じことが当てはまるとお考えいただいてけっこうです。

外傷性頸部症候群の場合

・Aさんは自動車で信号待ち中に、後方より走行してきた自動車に追突され、首にお怪我を負われ病院に通院しました。
病院では、『外傷性頸部症候群』と診断され、いわゆるむちうちであることが判明しました。
事故当初はすぐに治るだろうと考えていたAさん。しかし、首の痛みが増し、頭痛も併発するようになり、病院では薬も処方されるようになりました。

・事故から二週間ほど経過し、病院での受診のみで安静にしていたAさん。
病院は総合病院であったため、「ご自宅か職場近くの整形外科でリハビリをされてはいかがですか。当院への通院は特にこれ以上必要ありません。」と医師に説明されたAさんは、症状がまだ続くため家の近くでリハビリができる場所をインターネットで探すことにしました。

・家の近くに、『交通事故治療院』というのぼりを掲げて夜9時頃まで開業している整骨院を見つけ、そこでリハビリを行うことにしたAさん。相手方保険会社にも通院することについて連絡を入れ、毎週3回ほど整骨院に通院しました。施術を受けると楽になるものの、完全に症状が消失することはなく、そのまま六か月が経過したときに、相手方保険会社から「そろそろ後遺障害診断を受けていただき、治療の打ち切りとさせていただきたい」と通告されました。

・Aさんは、相手方保険会社から送付されてきた後遺障害診断書を、医師ではないという理由で整骨院では作成できないということを知らなかったため、仕方なく事故当初に通院していた病院に書類を持参し、作成を依頼しました。ところが、「事故後の経過を知らない」と医師に言われ、後遺障害診断書の作成を拒否されました。慌てたAさんは、私どもの無料交通事故相談会にお越しになられました。

・この段階で、仮に医師が後遺障害診断書を作成してくださったとしても、後遺障害が認定されないことは実は既に明らかでした。
整骨院は『治療』ではなく『施術』であり、診断権もないので診断書の作成もできず、また後遺障害の認定においても治療実績として評価されないため、もうこの時点では後遺障害の認定は絶望的でした。
このことをお伝えしても、症状が残っていて納得ができないAさん。困難なことは承知の上で、なんとか受任してほしいとのご要望から、認定が極めて困難であることをご説明の上で受任。
医師面談を行い、医師に頭を下げなんとか後遺障害診断書を作成していただき、後遺障害の申請を行いましたが、やはり結果は非該当、認められないという結果でした。

Aさんはどのように対応していればよかったのか?

・初診の総合病院での受診後は、『整形外科やクリニックなど、病院でリハビリ通院を行う』べきでした。診断権のある医師のもと、施術ではなく治療をしっかりと行い治療実績を積み上げ、そのうえでMRI検査などの所見を収集しておくべきであったのです。
もし、もっと早期からご相談いただいていれば、リハビリ先を整骨院から整形外科へ即座にスイッチし、軌道修正が可能であったかもしれません。しかしながら、事故から五カ月や六か月経った段階では、時すでに遅し。
手の打ちようのない状況となるのです。

・近年、大手弁護士法人等がコンサルティング会社を通じ、全国の整骨院・接骨院と協力関係を築いています。整骨院・接骨院と協力関係を築いています。整骨院・接骨院は被害者請求を弁護士にしてもらって施術費用を回収し、弁護士は整骨院・接骨院から自動車保険で『弁護士費用特約』のある客の紹介を受け、弁護士費用特約で稼いでいるのです。
整骨院・接骨院で通院実績を積み上げると後遺障害の認定において不利になることは、おそらくその弁護士は知っているでしょう。
しかし、弁護士費用特約さえついていれば、着手金等の請求で一定の稼ぎが弁護士は可能なのです。

・私どもは、このような取り組みに危機感を感じています。
まさに知らない被害者が泣きを見ている状態で、真の被害者は弁護士費用特約を売っている保険会社ともいえます。
このような状況を打破すべく、『被害者救済』と銘打って、我々は後遺障害について理解のある『整形外科医』と連携し、共同で取り組んでいます。

外傷性頸部症候群の相談は早期に!そして、通院は整形外科へ!

交通事故で外傷性頸部症候群になった被害者様におかれましては、できる限り早期に無料相談にお越しいただけましたらと思います。
泣き寝入りしないために、早期からの対策が何より大切です。

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