高次脳機能障害の主な原因となる損傷 外傷性くも膜下出血とびまん性軸索損傷

高次脳機能障害の原因となる頭部外傷として、外傷性くも膜下出血とびまん性軸索損傷について改めて説明します。

外傷性くも膜下出血

くも膜下出血は脳卒中の一種で、頭蓋骨の内側で脳を包んでいる3つの脳脊髄膜のうち、くも膜と軟膜の間にある、髄液で満たされたくも膜下腔に出血を起こした状態を指します。
動脈瘤が破裂して起こることが多いのですが、交通事故などの外傷を原因とする場合は『外傷性くも膜下出血』と診断されます。
車に轢かれて頭部をフロントガラスや地面にぶつけた場合など、頭部に大きな外力が加わった時、脳脊髄液で満たされた頭蓋内で浮いた状態にある脳が揺さぶられることにより、硬膜と脳表を繋ぐ静脈が引っ張られて損傷することによって出血します。

びまん性軸索損傷

びまん性軸索損傷とは、脳組織の挫滅や血腫などが認められないにもかかわらず、受傷後6時間以上、意識障害が続いた場合に付される傷病名です。
『びまん性』は『局在性』の対義語で、病変が広範囲に広がっていることを意味します。
『軸索』は神経細胞の一部で、軸索突起から神経終末につながり、電気信号を伝達する役割を担っています。
つまり、びまん性軸索損傷とは、脳に強い回転力が加わることにより、その軸索の断裂が広範囲で発生してしまう傷病です。

通常はMRIで病変を確認しますが、撮影に時間がかかるMRIは受傷直後に施行されることは稀です。
受傷後、数日以内であればDWI(拡散強調像)が有用です。
ある程度の時間が経過している場合は、T2スターまたはSWI(磁化率強調像)で出血の痕跡(脳の表面に沈着したヘモジデリン)を撮影することになります。

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