失行とは

左前頭葉の損傷に起因する障害で、『事故前にできていたことができなくなる、やり方がわからなくなる』という障害です。
失行には、観念失行、着衣失行、観念運動失行、肢節運動失行などがあり、最もよく見られるのが観念失行です。
観念失行とは、『道具の使い方がわからなくなる』障害で、経験的には失行の障害がある患者様にはよく見られる症状であると感じます。

失行の症状

・事故前まで普通に使えていた道具の使い方がわからない
・衣類の着衣ができない(上衣と下衣の区別がつかない、左右や裏表の区別がつかない)
・物の数が増えるとそれに対応ができない
・事故前に乗れていた自転車が乗れない
・まちがった物の使い方をする
・言葉で指示された動作ができない
などの症状があります。
検査での立証はやや難しく、医師による神経系統の医学的意見や日常生活状況報告書で立証に厚みを持たせる必要があります。

失行への対応について

できない動作の中で、具体的にどの工程ができないかを把握し、その動作について訓練をしていきます。
周りの人はそのことに理解をし、心理面で支援をすることが大切です。
やさしい動作から徐々に難しい動作へと訓練を行い、また発声を伴って行うとさらに良い改善が得られます。

失認とは

失認とは、ある対象について認識ができない障害です。
視覚失認、聴覚失認、身体失認、触覚失認などがあります。
対応させていただいた経験的には、視覚失認、聴覚失認は失認の症状の中ではよく見られるものです。
例えば資格失認は、『眼に器質的損傷がなく、視力や視野も問題がないが、物の形が把握できない(物の形とその意味を関連付けることができない)』障害です。

失認の症状

・見落としが多い
・同時に二つのものが見えない(認識できない)
・図形がわからない
・漢字が読めない
・中心部より周辺のものがわかりやすい
などの症状があります。
ベントン視覚記銘検査、Reyの複雑図形の検査、WISC-Ⅲの下位項目で立証していきます。

失認への対応について

まずは視力、視野、視覚について正確な検査を受け、それらに異常があればそれを矯正した上で、全般的な注意覚醒レベルを向上させていきます。
理学療法や運動も効果的です。
また、情報は発声することを心がけ、ペグボードの構成課題や積木模様の構成課題を行っていきます。
周りの人の理解と心理面でのサポートも大切です。

まとめ

高次脳機能障害における、失行、失認について記事にしました。
交通事故による高次脳機能障害について、無料相談を随時承っております。無料出張相談も対応しております。
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交通事故解決には入念な準備が必要です。
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