高次脳機能障害についての質問②

高次脳機能障害についての質問をQ&A形式でまとめてみました。前回の続きです。

9級10号の、就労可能な職種の範囲が相当程度制限されるもの、とは具体的にどのようなものでしょうか?

一般労働能力は残存しているが、神経系統の機能または精神の障害のため、社会通念上、その就労可能な職種の範囲が相当な程度に制限されるもので、一般就労を維持できるが、問題解決能力などに障害が残存し、
・作業効率や作業維持力などに問題があるもの
・専門医が自動車の運転が不適当として認めないもの
・専門医が高所作業が危険として認めないもの
これらのようなケースが該当します。

イメージとしては、基本的な就労は可能だが、一部仕事の能力が低下しているもの、という状態です。

7級4号の労働能力が一般平均以下に明らかに低下しているもの、とは具体的にどのようなものでしょうか?

中程度の神経系統の機能または精神の障害のため、精神身体的な労働能力が一般平均人以下に明らかに低下しているもので、一般就労を維持できるが、作業の手順が悪い、約束を忘れる、ミスが非常に多い、などの障害により、一般人と同等の作業を行うものができないもの、が該当します。

イメージとしては、一般就労は可能だが、一部仕事の能力が大幅に低下しているものがあるもの、という状態です。
昔は、簡単な店番程度の労働能力、と言われていました。

高次脳機能障害における症状固定時期の考え方について

損保料率機構 調査事務所 高次脳機能障害委員会が、受傷から1年以上経過した段階で症状固定とするのが望ましい、という見解を示しています。したがいまして、高次脳機能障害では基本的に、受傷から1年を経過した段階で症状固定とすべきです。
頭部外傷の場合、受傷から一年間で症状がかなり改善します。
したがって、少なくとも1年は治療したうえで判断すべき、ということなのでしょう。

外傷性てんかんがある場合の症状固定時期の考え方について

基本的には、高次脳機能障害と同様に、受傷から1年を経過した段階での症状固定を検討すべきです。
一年を経過した段階で、脳波検査で脳波の異常が認められている場合、さらに半年間様子を見るといった対処ではなく、基本的にはその時点での症状固定を模索すべきです。

次回以降に続きます。

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