高次脳機能障害についての質問①

高次脳機能障害についての質問を、Q&A形式でまとめてみました。

高次脳機能障害とは何でしょうか?

脳には4つの機能があります。
・運動機能・・・前頭葉が司っています。
・感覚機能・・・触覚は頭頂葉、視覚は後頭葉、聴覚・嗅覚は側頭葉が担当しています。
・生命維持機能・・・脳幹が担当しています。
・認知機能・・・知覚・記憶・思考・判断などの認知過程と行為の感情、情動を含めた精神心理機能を総称したものを認知機能と言いますが、脳が損傷されたために認知機能全般に障害が起きた状態を、高次脳機能障害と言います。

高次脳機能障害にはどのような障害があるのでしょうか?

高次脳機能障害には様々な障害があり、一言では解説できません。
脳神経外科学では、以下の8つに分類して症状、傷害を説明しています。
・注意障害
・記憶障害
・遂行機能障害
・情動障害
・視覚認知・視空間認知障害
・地誌的障害
・半側身体失認
・半側空間無視

しかし、交通事故の実務的には、自賠責が労災の基準を準用しているため、以下の4分類で理解しています。
・意思疎通能力(記銘・記憶力、言語力、認知力)
・遂行能力(作業負荷に対する持続力・持久力)
・問題解決能力(理解力、判断能力)
・社会行動能力(協調性、社会適合性)

高次脳機能障害は後遺障害等級として何段階に分類されていますか?

1級、2級、3級、5級、7級、9級の6段階です。
厳密には12級、14級も含めた8段階での評価ですが、12級、14級は神経症状としての評価であり、高次脳機能障害としての評価ではありません。具体的には、高次脳機能障害の意識障害の要件を満たさないものなどが神経症状として評価されています。(頭部の骨折や脳挫傷など、器質的損傷は必要です)

高次脳機能障害の等級認定の見極めについて

・意思疎通能力(記銘・記憶力、認知力、言語力)
・遂行能力(作業負荷に対する持続力・持久能力)
・問題解決能力(理解力、判断能力)
・社会行動能力(協調性、社会適合性)
これらの4能力について、以下の6段階のレベルで等級を予測し、見通しを立てます。
A 9 困難はあるが多少の援助があればできる(能力の相当程度喪失)
B 7 困難はあるがかなりの援助があればできる(能力の半分程度喪失)
C 5 著しく困難を伴う(能力の大部分を喪失)
D 1級、2級、3級 できない(全能力の喪失)

4能力のうち、最も評価の厳しいものをピックアップし、それに付随するかたちで他の喪失した能力を総合的に判断して等級を見極めています。

明日以降に続きます。
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