高次脳機能障害の立証のポイント②

高次脳機能障害の立証、第二段階

3要件の立証が終われば、次は神経心理学検査のメニューを決定する必要から、日常生活における支障を具体的かつ詳細な内容を家族から聞き取ります。それと同時に、画像を分析して受傷した部位について検証します。

記憶障害

・逆行性健忘あるいは前向性健忘の有無
・ワーキングメモリーの喪失
・固有名詞失明辞
・地誌的障害
・言語・聴覚にまつわる記憶障害
これらを検証します。

遂行障害、失語

・運動性失語では左前頭葉のブローカ領域の損傷⇒流暢性の失語
・感覚性失語では左側頭葉のウェルニッケ領域の損傷⇒空疎な発言
・病識の欠如
・易怒性、易疲労性、集中力(持続力)の欠如、幼児退行
これらを検証します。

視覚認知機能、失認、失行

・左右失認、空間認識能力の低下
・半側空間無視
・失行(歯ブラシやスプーンなど、事故前に普通に使えていたものが使えない)
・相貌失認
これらを検証します。

注意障害、遂行機能障害

・物事を計画する、効率よく処理する、最後までやり遂げることができない、同時に二つの作業を進めることができない、自発性の低下
・一つのことに固執、会話にまとまりがない、話が飛ぶ、脈絡のない行動、集中力が極端に低下
これらを検証します。

情動障害、人格変化

・易怒性、幼児退行、脱抑制、固執性、羞恥心の低下、感情失禁、感情を理性で抑えることができない
・性格変化、易疲労性
これらを検証します。

味覚・嗅覚・めまい・ふらつき

・脳幹出血⇒運動機能の障害、小脳の損傷⇒平衡感覚の喪失、運動神経の低下
これらを検証します。

麻痺

・排泄
・ED障害
これらを検証します。

高次脳機能障害の立証、第三段階

症状や画像の検証をもとに、最適な神経心理学検査の組み合わせを考察、そのうえで医師に検査を依頼します。
以下、神経心理学検査の一部。
・MMSE
・WAIS-R
・HDS-R
・Tinker Toy Test
・コース立方体組み合わせテスト
・ウィスコンシンカード・ソーティングテスト
・WAB失語症検査
・標準失語症検査
・老研版失語症鑑別診断検査
・日本版ウェクスラー記憶検査
・三宅式記銘力検査
・レーブン色彩マトリックス検査
・リパーミード行動記憶検査
・CAS
・BADS
・トレイルメイキングテスト
・行動性無視検査
・ベントン視覚記銘検査
・レイ複雑図形再生課題
・街並失認、道順失認、地誌的記憶障害検査
・注意機能スクリーニング検査
・標準注意検査法・標準意欲評価法
・標準高次視知覚検査
・ロールシャッハテスト
・ミネソタ多面人格目録
・パサート
・D-CAT
・抹消検査、模写検査
など

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