自賠責での認定と裁判上での認定(高次脳機能障害)

高次脳機能障害の場合、自賠責で後遺障害の認定を受けるためには「画像所見」「意識障害についての所見」「医師の診断」について立証し、そして等級が何級が妥当かについては「神経心理学検査」「神経系統の医学的意見」「日常生活状況報告書」で立証しなければなりません。

つまり、「画像」と「意識障害」は自賠責においては認定の必須要件ともいえる重要な医証となります。
しかしながら、立証作業を行ってもこれらの所見が得られなかった場合はどうなるのでしょうか。
結論から言うと、高次脳機能障害が自賠責の後遺障害として認定されることはありません。

しかし、被害者やその家族の中には、「症状はあるのに・・・」と憤りを感じる方が大勢おられます。
そのような被害者様の相談にのることが最近多々あります。
裁判では、「画像所見はなし」「意識障害については弱いながらもあった」「症状については被害者の家族、職場の同僚からの報告書の提出がある」という案件について、9級を認定した判例があります。
この判例の事案は神経心理学検査が著しく不十分で、9級の根拠はなんなの??という思いもありますがそれはひとまずおいておき、「自賠責では認定を受けることができなかったが裁判では認められた」ということが着目すべき点です。

本件では、被害者はフロントガラスに頭部を強打しており、その受傷機転が判断に大きく作用したものと思われます。
自賠責では認定されなかったが、裁判では・・・という可能性については、確かに検討すべき要素であるといえます。
しかし、この作業は「いばらの道」であることは否めません。
とても安易に受任できるものではなく、弁護士の先生方も受任についてはかなり慎重にならざるを得ないと思われます。

「意識障害」「症状についての報告書」「神経系統の医学的意見」「画像所見」「受傷機転」「神経心理学検査結果」を総合的に検討する必要があります。
やはり、資料をそろえていただいた上でのご相談が必須です。
とても電話相談で対応できるものではありません。

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