この記事では、高次脳機能障害における症状で、『固執性』と『発動性の低下』についてピックアップし、その対応について述べます。

固執性の症状

高次脳機能障害における固執性の症状には、以下のようなものが挙げられます。
・物事に対して切り替えることが難しい
・途中でルールが変更されると混乱して対応できなくなる
・言い出したら頑固で人の言うことを聞かない
・臨機応変な対応が難しい
・状況が変わったときに混乱する
・融通が利かない
・眼前のことが気になってしかたない

固執性、というと『頑固で言い出したら聞かない』という印象が強いと思います。
たしかに、それも特徴的な症状の一つではあるのですが、高次脳機能障害の場合はむしろ、『状況が変化したときにそれに対処することができずパニックになる』という症状が特徴的であると、高次脳機能障害の案件をいくつも対応させていただいた当方の経験ではそのように思います。

また、固執性については神経心理学検査で立証できることはかなり限られていますので、医師の書く『神経系統の障害に関する医学的意見』や『日常生活状況報告書』において立証に厚みを持たせることが大切です。

固執性への対応

環境を整えることが大切です。
・状況が変わりそうなときは事前に周りの人がその理由について説明をする
・情報はなるべく事前に伝える
・できるだけスケジュールなどの予定の変更はしない
といったように、患者様が混乱しないように、周りの人が患者様の心理面をサポートできるような環境を整えることが大切です。

発動性の低下の症状

高次脳機能障害の発動性の低下(意欲の低下も含む)の症状については、以下のようなものが挙げられます。
・他人に興味がわかない
・表情がかたい
・ぼんやりしていることが多い
・外出を嫌う
・課題を最後までやり遂げることができない
・やる気がでない
特に、『他人に興味がわかない』というのは経験上、特徴的に思われます。

発動性の低下への対応

患者様の心理面でのサポートが必要です。
・必要以上に励まさない
・孤立させない
・声かけをする
・定期的な日課を示す
といった周囲のサポートが、発動性の低下の改善には効果的であると言えます。
発動性の低下は、高次脳機能障害の様々な症状においてその土台ともいえる部分の障害です。
まずは、この発動性の低下の改善が求められます。

まとめ

高次脳機能障害の症状の中で、『固執性』と『発動性の低下』をピックアップして、その対応について紹介しました。
高次脳機能障害には様々な症状があり、その対応方法も様々です。
交通事故における高次脳機能障害の立証についての無料相談を承っております。フリーダイヤルにてお気軽にお問合せください。出張相談にも対応いたします。

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