高次脳機能障害の立証における、意識障害の所見の重要性について

頭部外傷後の意識障害についての所見は、高次脳機能障害の立証において最も重視されるべき所見です。
なぜなら、意識障害のレベルと頭部外傷後の後遺症の程度は、比例すると考えられているからです。
これはどういうことを意味するか?

要は、意識障害を伴っていないような頭部外傷で、後遺症(高次脳機能障害)が残存するはずがない、もしくは、意識障害が軽度であるにもかかわらず重篤な後遺症(高次脳機能障害)が残存するはずがない、ということです。
意識障害と高次脳機能障害は比例しますから、意識障害についてどのような所見を得るか、が高次脳機能障害の立証においては最重要ポイントとなります。

意識障害のレベルが等級認定に直結している、ということを認識しておく必要があるのです。
画像によってびまん性の脳損傷が確認できなかったとしても、意識障害のレベルによってびまん性の脳損傷の存在を推定しているのです。
しかしながら、実際の現場の担当医が被害者の意識障害について詳細に把握することは事実上、困難であるという現実もあります。

もし実態とかけ離れた意識障害の所見が独り歩きしてしまったとしたら、その段階で高次脳機能障害の立証は困難となります。
したがって、意識障害についての医師面談、外傷後健忘についての被害者家族への聞き取り、調査の作業は、丹念に時間をかけて行わなければなりません。

頭部外傷後の意識障害についての所見は、『事実上画像所見的としての意味合いを持っている』『立証において最重要ポイント』ということをどうしても押さえておく必要があります。

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