失認症
視覚、聴覚、触覚いずれも機能は正常にもかかわらず、それが何であるかがわからない症状を失認症といいます。
それぞれ、視覚失認、聴覚失認、触覚失認といいます。
中でも視覚失認が最も多く、視覚失認には、統覚型失認と連合型失認があります。
統覚型失認
見た物を1つのまとまった形として認識することができません。専門的に言うと、視覚的全体把握ができない、または視覚的に構成ができない、と言います。
物を見ても何かわからない、物を形から認識することができない。しかし、物についての知識はあり、物の名前を言われれば正しい説明ができます。
連合型失認
物の形を認識することはできるが、意味と結びつかずその物が何であるかがわかりません。
物についての知識はあり、模写もできますが、物の形とその意味が認識できない状態です。
失認症の特徴
視力や視野に問題がないにもかかわらず、見せられる物が何であるのかがわからない状態です。
①模写ができるか?
②絵を見て同一の絵を選択できるか?
上記二点をチェックする必要があります。
・重なり図形が模写できない
・立体図形が模写できない
・構図をバランスよく模写できない(正六角形などを、辺の長さが同じに模写できない)
・ある絵を見て、それと同じ絵を複数の中から選択できない