高次脳機能障害 脳の損傷部位とその症状について④

前頭葉の損傷

前の脳(前頭葉)を損傷した場合について。
前頭葉といっても、以前の記事でご紹介した左脳の損傷、右脳の損傷とも被る部分もあります。
ですがわかりやすく!、という趣旨から、あえて大まかに脳の前後左右の部位、という表現で記事にしております。前頭葉にも左右があり、厳密に言うとこういう紹介の仕方は正しくないのかもしれません。それは承知のうえで、私はあえてわかりやすく、脳の前の部分の損傷、というご紹介をします。
前置きがながくなりました・・・

前頭葉は、他の脳領域すべてと連結をしている非常に重要な部分です。精神機能を司っており、具体的には「情動」「意欲」「注意」「学習」「創造」などの高レベルな働きを司っています。
また前頭葉は日常生活や仕事上で欠かせない働きをもっています。それは、「同時に複数のことに注意を向ける」「意欲的な態度をとる」「仕事の手順を効率よく行う」「周りの状況を考慮する」などの働きです。

前頭葉は言わば脳全体の指揮官であり、他の脳のそれぞれの部位が前頭葉の指揮に従って動いているのです。
したがって、前頭葉を損傷すると、あらゆる面で障害が生じる可能性があります。
以下のような障害が想定されます。

感情のコントロールができない
感情の動きが乏しくなることにより、表情が乏しくなります。また、気持ちが落ち込み勝ちであったり、あるいは感情を抑制できずに怒りっぽくなったりします。

物事の工夫ができない
効率的な時間の使い方ができなくなります。また、「今度はこうすればうまくいくんじゃないか?」というような工夫や新しい創造ができなくなります。

意欲の低下
積極的に何かをしようとする気持ちや前向きに考える力がなくなります。

問題解決能力の低下
相手の気持ちを推察して上手く解決をすることができない。また、過去の経験を活かして問題を解決しようと考えることができなくなります。

前頭葉はすべての脳活動を指揮・調整していますので、前頭葉の損傷は様々な障害が現れる可能性があります。日常生活や仕事に直結するような能力に影響を来すことも多いのが特徴です。

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