高次脳機能障害 脳の損傷部位とその症状について③

大脳辺縁系の損傷

大脳辺縁系とは、大脳半球の下部にある領域で帯状回、扁桃体、海馬などの部位が属し、視床下部を包む形で位置しています。

大脳辺縁系は記憶、本能、情動などを統合的にコントロールしている部位であり、記憶を司る海馬も存在します。
満足をする、怖いと感じる、などの情動は辺縁系でコントロールされています。

海馬を損傷すると目や耳から伝わる情報を「覚えるもの」「覚えないもの」に振り分ける能力に障害が出ます。そのため、見たり聞いたりしたことを覚えられなくなります。
したがって見当識障害(日時や場所、人の名前が覚えられなくなる)が起こることもあります。

前向健忘・・・短期記憶障害です。最近の出来事や約束事を忘れてしまい、忘れていることを指摘されても思い出すことができません。完全に記憶が欠落している状態です。

逆行健忘・・・長期記憶障害です。五年前に祖父が亡くなっていたとして、完全にその記憶が欠落しています。祖父が死んだという実感がありません。

・ワーキングメモリーの障害・・・伝言ができない、相手の言っていることを覚えられない、など。

・情動の障害・・・食べても食べても食欲が満たされない、買い物をしても際限なく買ってしまう、など。

・本能の障害・・・危険な場面に遭遇しても、恐怖を感じることがない、など。

大脳辺縁系の損傷が画像によって疑われるときは、上記のような障害が想定されます。

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