高次脳機能障害 再就労について

高次脳機能障害は病識が欠如しているため、身体的な状態が安定してくると、早く仕事に復帰したいと思う方も少なくありません。
しかし、職場での生活は日常生活以上に記憶やコミュニケーションの障害が大きく影響を及ぼすこととなります。
また、高次脳機能障害は外見からわかりにくいため、仕事の段取りや人間関係でトラブルに発展しやすいということがあります。

働くためには、職場の環境に順応できる、遅刻せずに通勤できる、などの職場生活の基本ができていることが前提となります。
仕事を再開するための準備がどの程度備わっているかを見極め、就労支援制度を活用しながら自分に合った新しい仕事、働き方を見つける必要があります。
復職以外にも、福祉施設で訓練を受ける、障害者雇用枠で新しい仕事に就くということも視野に入れるべきです。

・一般就労・・・元の職場に復職する、前職とは別の職種で働く、など。
・障害者雇用枠で就労・・・事業主には、一定の割合の障害者雇用が義務付けられており、障害者雇用枠での就労が可能となる。
・福祉的就労・・・福祉施設などで、障害に応じた支援を受けながら働く。

職業生活の基本

規則正しい生活を送ることが何より大切です。
日常生活のリズムが整っていなければ、職業生活は不可能です。
その他のポイントとしては、
・交通機関を利用できる
・障害を補う工夫ができる(常にメモをとる、など)
・自分の障害について他者に説明ができる
などです。
高次脳機能障害の人の日常生活支援は、単に生活の自立だけではなく、職業生活に向けた準備の過程でもあります。

退院後の在宅生活における環境調整や、根気よく待つ、ゆっくり話すなどの対応法など、本人の自立に向けた支援に繋がる関わり方をすることが非常に大切です。しかし、こうした日常生活支援の多くは家族の肩にかかっているのが現状です。
高次脳機能障害の人が補助具を有効に使えるように指導するなど日常生活を支援し、ヘルパーや家族など周囲の人には高次脳機能障害の理解や支援技術を伝え、障害についての対応法を助言するなど、生活面に焦点を当てた日常生活支援サービスの拡充が全国で必要とされています。

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