高次脳機能障害  言語機能に関する検査

事故で頭部外傷を負ったのち、言葉をスムーズに発することができなくなった、極端にゆっくり話すようになった、こちら側から言うことに対する理解が遅く会話が滞りがちになった、などの症状を失語症と言います。
脳の左側の損傷で生じやすい症状ですが、損傷された部位がはっきりしていない場合もあり、必ずしも脳の左部分の損傷のみに生じる症状とは言えません。

失語症の主な分類

・運動性失語(非流暢性失語)
左前部のブローカ領域の損傷により、話し言葉の流暢性が失われます。
どもりやすい、言いたいことが思うように出てこない、などの症状です。

・感覚性失語(流暢性失語)
左側頭に位置するヴェルニッケ領域の損傷により生じることがあります。
流暢性は保ちつつも言い間違いが多く、発現量のわりに内容も乏しくなります。
意味不明な言葉、とんちんかんな事ばかり言っている状態も当てはまります。
くも膜下出血で左脳の出血・損傷によって、言葉に傷害が残ってしまったケースと似ています。
しかし、高次脳機能障害は程度の軽重に差があるため、軽い失語症は事故のショックのせいと捉えられがちなのが実態です。

言語機能の検査について

・SLTA(標準失語症検査)
失語症の有無、重症度、タイプの鑑別を行います。
短文や漫画など26項目についてそれぞれ読ませ、後に説明させます。
正答から誤答まで6段階で採点します。
リハビリ計画の策定の為に行われることが多く、リハビリ施設では失語症の定番検査です。

しかし・・・なかなか異常が発見されにくい?検査のようにも個人的には感じる検査です。

・WAB失語症検査
言語機能の総合的な検査、8項目38検査を行います。
自発語、復唱、読み、書字について、自発語では20点、その他では10点の得点を計ります。
失語症の分類・軽重を明らかにします。

全失語、運動性失語、感覚性失語、健忘性失語の4段階の評価をします。

言語機能に関する検査について まとめ

言語に関する傷害は、「意思疎通能力」の低下として評価されるため、重要視されています。
そのため、症状があれば絶対に検査を実施しなければなりません
特に記憶障害、認知傷害の部分でそれほど障害が残存していない場合、この言語機能の障害を見落としてしまうと等級を大きく落としてしまうことになります。
必ずチェックしなければなりません。
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また、失語とは話すことだけではありません。字を書くことや読むことも失語の対象です
単語は書けるが文章を書けなくなった、漢字を読めなくなった、なども失語症です。しっかり検査を受ける必要があります。

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