頭部外傷によるめまい

耳から入る情報、眼から入る情報、筋肉から伝わる情報を脳で正確に処理をすることで、私たちは体のバランスを保つことができます。しかし、これらの情報に異常が生じてしまった場合は、バランスが崩れ、めまいという症状となって現れます。

多くの場合は、耳の障害からめまいは起こります。耳は外耳、中耳、内耳の3つの部分に分かれますが、その中の内耳には、三半規管と前庭という器官があります。

三半規管は、体の回転を感じる器官です。前庭は、頭の傾きと、加速度を感じる器官です。この三半規管と前庭で捉えられた情報は、小脳と繋がっている前庭神経という神経で脳に情報が送られます。

頭部外傷の際に、何かしらの原因でこの前庭神経に損傷を受けてしまったときに、三半規管と前庭の情報がうまく脳に伝わらなくなり、その結果体のバランスを保つことができなくなり、めまいが起こるのです。

小脳では、内耳からの信号を受けて平衡感覚を統合しています。脳幹では、生命にとって重要な機能全般を司っており、多くの感覚神経の通り道です。したがって、前庭神経の損傷のみならず、小脳や脳幹を損傷した場合でも、めまいは起こります。

頭部外傷によるめまいの立証には、平衡機能障害の検査で立証します。具体的には、立直り反射検査と偏倚検査です。

後遺障害としては、

・終身労務に就くことができないもの・・・3級3号

・労働能力が平均人の4分の3程度しか残されていないと認められるもの・・・5級2号

・労働能力が平均人の2分の1程度しか残されていないと認められるもの・・・7級4号

・労働能力は一定以上残存しているが、症状が強く、それが他覚的所見で明らかなもの・・・9級10号

・労働能力に差支えないが、他覚的所見で医学的に証明が可能なもの・・・12級13号

・他覚的所見で異常所見は認められないが、症状の残存が医学的に推定が可能なもの・・・14級9号

のいずれかが認定されます。

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