踵骨骨折

足の骨の中で最も大きい骨である踵骨とは、かかとの骨の事で、
アキレス腱と足底腱膜が附着しています。
交通事故では高いところからかかとをついて落ちたりして骨折します。
足根骨骨折の中で約60%を占める骨折で、頻繁に起こります。
踵骨

体の縦軸方向に衝撃が加わる踵骨骨折では、約10%に脊椎圧迫骨折が併発するため、踵骨骨折を見たら、椎体の圧迫骨折を疑うことが必要になります。

この骨折では、骨折線が後距踵関節面に達しているかどうかで、 関節外骨折と関節内骨折に分類します。
症状としては、激しい痛みと骨折部位の腫脹、皮下出血でかかとに体重をかけての起立や歩行が困難です。

通常骨折の場合は、足関節の正面、側面の単純レントゲン写真を撮影しますが、踵骨骨折の場合は、それらに加えて、側面20°上方及び後方から30°の単純レントゲン撮影を行うアントンセン法による診断やCT撮影が必要です。
精査読影により、骨折線が関節内にあるのか関節外にあるのかを読み取ります。

①の距骨と踵骨が接している面に骨折線のない関節外骨折では、ギブス固定をし、保存療法とします。
予後は比較的良好です。

②の距骨と踵骨が接している面に骨折線のある関節内骨折では、ピンや釘で皮膚の上から直接骨折部を固定する経皮的骨接合術や、スクリューやプレートなどで骨を接合する内固定などが行われます。

整復が不完全で距踵関節面の不適合があったり外傷性偏平足があると、疼痛や歩行障害を残しますので、出来るだけ正確な整復が必要です。

また、踵骨は硬く薄い皮膚骨の殻の中に、スポンジのような軟らかい海綿骨が詰まっています。海綿骨は血行が良く、骨が付きやすいのですが、その分骨吸収も起こりやすく、ズディク骨萎縮の発症で、痛みや腫れを残すこともあります。早期運動によって、骨萎縮を予防しなければなりません。

この部分の骨折では、可動域に制限を残す可能性は低くなります。
常時疼痛がある場合は後遺障害12級13号、14級9号が認定される可能性があります。
ズディック骨萎縮を発症した場合はCRPSとしての後遺障害の認定になります。

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