足関節脱臼骨折・果部骨折

足関節を捻った時に生じやすい骨折です。
程度はありますが、靭帯損傷をかなりの確率で合併します。
骨折型を判断することにより、その後の後遺障害について予測が可能です。

骨折の分類

足関節の脱臼骨折には、Lauge-Hansen分類や、Weber分類などの分類の仕方があります。
医学界ではLauge-Hansen分類が最もメジャーな分類ですが、我々は医療従事者ではありませんので、わかりやすいWeber分類で骨折の状態を理解することで十分であると思います。

【TypeA】
腓骨・・・足関節レベルあるいはそれより遠位での裂離骨折または外側靭帯断裂
内果・・・正常あるいは脛骨の内側関節面の圧迫骨折
脛腓靭帯・・・正常

【TypeB】
腓骨・・・腓骨遠位部の斜骨折
内果・・・様々なレベルの裂離骨折あるいは三角靭帯断裂
脛腓靭帯・・・正常あるいは後果部の裂離骨折

【TypeC】
腓骨・・・腓骨の骨幹部骨折
内果・・・裂離骨折あるいは三角靭帯断裂
脛腓靭帯・・・断裂

最も多い骨折

最も多い骨折の型は、TypeBです。
足関節を捻ることにより、内顆骨折と外果の脛腓結合部で骨折します。

足関節 骨折

立証のポイント

・足関節脱臼骨折・果部骨折では、足関節の回旋や軸圧に強烈な外力がかかっています。そのため、靭帯損傷の併発を疑う必要があります。

・果部骨折は関節内骨折であり、整復が難しい。そのため、足関節に機能障害を残す可能性を考える必要があります。逆に言えば、足関節の可動域に制限が出ているのであれば、しっかりと関節内の整復の具合を明らかにする必要があります。
また、変形治癒は将来、変形性関節症を引き起こす可能性があります。

・必ずしもCTが絶対に必要、というわけではありませんが、骨折部の形態を明らかにするためにCTは非常に有用です。

・脛腓靭帯の損傷がMRIで確認されないからといって、脛骨結節や腓骨付着部の裂離骨折がないとは言い切れません。入念にチェックすべきです。

・内側関節裂隙が健側と比べて広がっている場合は、三角靭帯の損傷を疑う必要があります。関節裂隙の間隔が不均等であれば、軟骨損傷を疑います。また、脛腓骨の間が健側に比べて広がっている場合は、脛腓靭帯損傷を疑わなければなりません。

以上のように、画像によって得られる情報によって、さまざまな部位の損傷が疑われます。高度な立証が要求される傷病といえます。

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