自賠法16条 被害者の直接請求権について②

保険会社が加害者に保険金を支払い、加害者がそれを被害者に支払うという方式には、数々の問題が存在することは昨日の記事にて述べました。

自賠責保険は強制保険です。それは被害者救済の手段としての意味合いが強く、そのために前述した数々の問題点は回避しなければなりません。そのため、保険会社⇒加害者⇒被害者という方式をやめ、保険会社が直接被害者に保険金を支払うことで、加害者を賠償義務から解放する方式を採用するようになりました。

このような方式は責任免脱型の責任保険であり、責任保険の理想型ともされています。自賠法16条は、車の保有者らが被害者に対して負っている損害賠償義務と同じ義務を、保険金額の範囲内で保険会社が重畳的に負担することを宣言したものであるのです。

ただし被害者は、同一損害について二重の利益を利得することはできません。保険会社から保険金を受領すれば、その範囲内で加害者は損害賠償を免れ、また加害者から賠償を受ければその範囲内で保険会社の保険金債務は消滅することになります。来週月曜日の記事に続きます。

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