腱板断裂におけるレントゲンの有用性

腱板損傷、滑液包損傷、腱板断裂の診断には、MRIが有用です。有用というよりも、必須と言っていいかと思います。
しかしながら、レントゲンも有用な医証となることがあります。
それは、腱板断裂においてです。

両肩関節(患側と健側)の正面像のレントゲンを撮ります。
そして、上腕骨頭と肩峰の間の隙間を比較します。
上腕骨関節と肩峰の間を第二肩関節と言いますが、この第二肩関節の狭小化が顕著であれば、それは腱板断裂の有力な医証となります。
つまり、患側の上腕骨頭と肩峰の間が、健側と比べて狭くなっている所見が得られた場合は、それは腱板断裂の所見として有力な医証となるのです。

では、なぜ第二肩関節の狭小化が起こるのでしょうか。
それは、棘上筋が断裂することによって、三角筋によって上腕骨頭が引き上げられている状態であるからです。

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腱板の機能は上腕骨頭を関節窩に引き付ける働きで、三角筋は上腕骨を上方に引き上げる働きをします。
棘上筋が断裂することによって、このバランスが崩れることにより、三角筋による上腕骨頭の引き上げが常時起こることとなります。
言わば、上腕骨頭が、常に正常時の上腕拳上の状態を余儀なくされる状態です。そのため、当然に肩関節の可動域に制限が出現します。

腱板断裂まで行っていない腱板損傷であっても、レントゲンの大結節の不整像で推定することは可能です。
ですがやはり、腱板損傷ではMRIが欠かせません。
腱板損傷、腱板断裂はMRIが欠かせない、それは間違いのないことですが、ただしレントゲンであっても有力な所見を得ることは可能である、ということです。

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