脊椎への外傷③

脊髄損傷のさまざまな病態についてまとめます。

完全脊髄損傷・・・すべての感覚。反射活動が消失し、自律神経機能が即不全を起こす。C5より上の高位頸髄損傷では、呼吸を制御する筋肉が影響を受け、呼吸不全の原因となります。特にC3より上の損傷は、人工呼吸器に頼らざるを得なくなる非常に重篤な障害に発展する可能性が高まります。

不完全脊髄損傷・・・部分的に運動機能、感覚機能が消失します。脊髄が急激に膨張する結果、神経機能障害が生じることがあるが、症状は数日のうちに治まります。

前脊髄損傷・・・脊椎前部、前脊椎動脈への損傷により生じる。損傷部位より下の両側で運動・痛覚の消失をきたします。

中心性脊髄損傷・・・多くの場合、過伸展の損傷で発生します。下肢に比べて上肢の運動機能が大きく障害されます。後索が損傷した場合は姿勢感覚、振動覚、軽い触覚が消失し、脊髄視床路が損傷した場合は、痛覚、温度覚、触覚などが消失します。多くの場合脊髄出血は頸髄中心灰白質に限られ、そのため上肢の腱反射低下、筋委縮、筋力低下を引き起こし、それらの症状はほとんどの場合永続性です。

馬尾の病変・・・運動・感覚機能が部分的に消失する可能性があります。肛門括約筋が弛緩し、腸や膀胱に機能障害が発生します。

合併症・・・どのような症状が続発するかは、損傷のレベルにより異なります。損傷がC5より上の場合は、呼吸機能が障害される場合があります。痙攣が発現することがあり、自律神経異常反射は、体への圧迫を契機に発症することがあります。慢性の神経原性の痛みとして、灼熱感、刺すような痛みがあります。

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