胸郭出口症候群

頚椎から出た神経・心臓から出た血管が、第一肋骨の上、鎖骨の下付近を通って上肢へと向かう通り道を胸郭出口といいます。この部分に圧迫を受けたり、引っ張られたりすることによって発症するのが、胸郭出口症候群です。

前胸部の痛み、肩甲骨付近の痛み、手のあらゆる部分の痺れ・知覚異常・脱力感、筋力低下などが症状で、その程度や部位は日によって変化することもあります。

鎖骨は内側で胸骨と、外側では肩甲骨と関節でつながり、上肢は肩関節で肩甲骨と繋がっています。ところが、肩甲骨は背骨や肋骨などの体幹部の骨とは直接つながっておらず、筋肉によって吊り橋のように支えられています。そのため、上肢で行う様々な動きは肩甲骨を支持する筋群の補助により成り立っており、胸郭出口のスペースは、姿勢や腕の位置・状態、肩甲骨の支え具合によって絶えず変化しています。

根本的に胸郭出口で狭い体型の人は、胸郭出口症候群を発症しやすいと言われています。一年ほどかけて体調を整え、生活改善を行い、肩甲骨周辺の筋持久力の改善をはかってもなお改善が得られない場合は、第一肋骨切除術や頸部の筋腱を切り離して胸郭出口のスペースを広げる手術が選択される場合があります。

現状、胸郭出口症候群では後遺障害等級は認定されず、外傷性頸部症候群として14級9号が認定されるにとどまっています。胸郭出口症候群の患者にとっては辛い状況です。

ですが訴訟では、12級13号と認定がなされたものもあります。12級の認定を受けるためには、裁判での決着を視野に入れなければなりません。そんな厳しい状況下に置かれた傷病なのです。自賠責の認定ではまず12級の認定はない、ということは認識しておく必要があります。

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