肩鎖関節脱臼①

肩鎖関節脱臼は、肩峰を打ち付けるかたちで転倒または転落した場合に頻繁に発症します。
肩鎖関節は肩甲骨の肩峰と肩鎖遠位端よりなる関節で、肩鎖靭帯によって補強され、僧帽筋筋膜と三角筋に繋がっています。
肩鎖関節は烏口鎖骨靭帯、肩鎖靭帯により安定性が保たれており、烏口鎖骨靭帯は垂直の動きを、検査靭帯は垂直の動きに加えて水平の動きの安定性に関与しています。

発症について

肩峰を強打することにより発症します。その際に肩甲骨が内方、下方、後方のいずれかに移動させられます。
内方への外力は肩鎖関節を押しつぶし、鎖骨端は上方に転位します。
下方への外力は相対的に鎖骨を上方へ引き上げます。後方への外力は鎖骨を前方に押し出します。
鎖骨の上方への転位は肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯の断裂を引き起こします。肩鎖靭帯のみの損傷では肩鎖関節亜脱臼に、肩鎖靭帯+烏口鎖骨靭帯の損傷の場合は肩鎖関節脱臼となります。

分類

①肩鎖関節捻挫・・・肩鎖靭帯の部分損傷です。疼痛はあるが関節の不安定性はなく、XP所見も正常です。
②肩鎖関節亜脱臼・・・肩鎖靭帯が断裂し、肩鎖関節は亜脱臼位を呈します。烏口鎖骨靭帯の損傷はありません。
③肩鎖関節脱臼・・・肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯ともに断裂し、肩鎖関節が脱臼しています。鎖骨は上方に転位し、外見上も変性が認められます。

③の状態が、後遺障害等級認定の対象となり、12級5号が認定される可能性があります。

明日に続きます。

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