肩の脱臼がくせになりやすいのはなぜ?

肩関節を脱臼すると激痛が生じ、腕をまったく動かすことができなくなります。
脱臼した場合は速やかに、外れた関節を元の位置に戻すための処置が必要となります。
これを整復といいますが、脱臼が整復されると、痛みは急速に緩和していきます。そのために、多くの人はそれで完全に治癒したと感じます。しかし、ここに大きな落とし穴があります。

肩関節を支える靭帯の損傷がなければ、基本的には脱臼は起こりません。
別の言い方をすれば、脱臼した場合は必ず靭帯が損傷を受けていることになります。
つまり、脱臼が整復されても、靭帯の損傷はそのまま引き続き残存しているのです。

靭帯の断裂など、靭帯の損傷が甚大である場合は、治癒までに六か月程度要する場合もあります。
したがって、脱臼は最低でも三週間、損傷の状態によっては三か月~六か月の運動制限が必要です。
これらの処置が問題なく行われていないと、脱臼が再発してしまう場合があります。

はじめての脱臼を初回脱臼といいます。損傷の修復が不十分な状態で再び脱臼することを再脱臼、損傷が完全に修復したあとに再び脱臼することを再受傷といいます。
再脱臼を繰り返し、脱臼がくせになってしまう状態を反復性脱臼といいます。

固定法では、再脱臼の確率を大きく低下させることができません。肩関節脱臼はの多くは、手術以外では完治することができない難しい傷病なのです。 

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