排尿・排便障害は、腰椎圧迫骨折や仙骨骨折で発症することが多く、このときは、脊髄の腰~臀部の馬尾神経が病原部位となります。
この神経に圧迫、損傷があると下肢に痺れ、歩行障害と並び排尿・排便に異常が起きます。
頭部外傷や頸髄損傷でも稀に発症することがあります。

腰椎捻挫、むちうちを原因として排尿・排便障害に悩まされる被害者様を多く経験しています。
「尿の回数が増え、尿が出辛くなった」
これについては、膀胱内圧検査が一般的です。しかし、私の経験では多くの泌尿器科ではあまりこの検査を積極的には実施しません。
「尿が出辛いから治療に来ているのに、出辛いことを検査してどうするのか」
というのが多くの治療先での見解です。
しかしながら、後遺障害について審査をする調査事務所や保険会社等は、証拠を提出しない限り、「尿が出辛い」ことについて認めてくれません。したがって、検査によって尿の出辛さを明らかにしておくことは絶対に必要なのです。

さらに、検査の必要性はそれだけではありません。
排尿障害といっても内圧の不調によるもの、括約筋の不全を原因とするもの、など原因は1つではなく、それらの原因に対応した治療が必要です。
例えば、カルーテルを使用している閉尿の患者に対し、お腹を押して排尿を促すような指導が実際に行われています。
ところが、閉尿の原因が括約筋不全であるなら逆効果で、さらに増悪する恐れもある、と昨年お会いした泌尿器科の専門医はおっしゃっておられました。
検査の重要性についての認識は、治療先の医師によって大きく差異があり、そのあたりは我々の業務においても大きな克服すべき課題点となっています。

現在、膀胱の内圧を計測するだけではなく、いくつかの検査を総合したウロダイナミクス検査が最先端ですが、町の泌尿器科の多くは設備がなく、大学病院クラスの検査先の確保が必要です。

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