後遺障害はサイエンス?

高次脳機能障害の被害者様の相談時に、しばしば困ることがあります。

それは、『何級くらいになるか、その見立てを教えてください』というご質問です。

被害者様ご本人が相談時にいらっしゃる場合であればまだしも、ご家族様だけのご相談でこういうご質問をいただきますと、非常に困ってしまうのが正直なところです。

後遺障害の立証は、サイエンスです。症状だけを訴えて、その一貫性と連続性のみで等級が認定されるのはむちうちだけです。

後遺障害は、症状を訴え、それを医師に記載してもらえばそれで終わり?? そんな単純なものではありません。

仮にそうであれば、日常生活状況報告書に上手な文章で症状を事細かに記載する、文才のある人ばかりが等級認定を受けることになってしまいます。後遺障害は、そんな非科学的なものではなく、科学的に立証しなければなりません。

あえて医学的、と言わずに科学的、と申し上げているのは、後遺障害の立証は根源的には治療とは何も関係しないからです。あくまでも、症状の原因を説明がつくように立証するだけのものであるからです。

高次脳機能障害の立証も、もちろんサイエンスです。

神経心理学検査の結果が何もない状態で、軽々に『~級ではないか』などと申し上げることはできません。仮にそういう説明をしている専門家がいるとすれば、それはあまりに無責任であり、とても専門家とは言えません。

後遺障害の立証はサイエンスです。 私たちは後遺障害についての治療を追求しているのではありません。被害者の訴える症状の理由・整合性を追究しています。その点で医師とは根本的に違うのです。ですから、医師には丁寧にご説明をして理解をいただかなくてはならないのです。

有用な治療先の開拓の重要性を至上課題としている我々の活動の原意も、まさにその点に尽きます。

私たちは、そういう意味では医療コーディネーターというよりは、科学者に近いのかもしれません。

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