弁護士研修会二日目のご報告

10/7、10/8に、弁護士の先生方向けの交通事故・後遺障害実務講座が開催されました。10/7の初日については昨日の記事に書かせていただきました。
本日は、10/8二日目のレポートです。
二日目のカリキュラムは、

二日目

・高次脳機能障害 認定の3要件について
・高次脳機能障害について 講演 S医師
・神経心理学検査について
・脳の損傷部位によって想定される症状・必要な神経心理学検査について

この4つが二日目の主なテーマでした。

認定の3要件について

3要件、いずれも重要なのですが、特にキーとなるのが画像所見だということを再確認しました。
画像所見が弱いと、非該当は避けられません。画像のチェックと、画像所見が弱い場合は専門医に画像の依頼・読影をお願いしなければなりません。講義は東京の秋葉先生が行いました。我々の仲間であるとともに、高次脳機能障害の専門家です。私にとっては兄弟子のような存在ですw
私も秋葉先生から様々なことを教わっており、今回の講義もやはり明解でした。

高次脳機能障害について 専門医の講演

大変に権威のある病院から専門医をお招きし、高次脳機能障害並びにMTBIについて講義をいただきました。
高次脳機能障害をダブルスタンダードでとらえておられる点が非常に興味深かったです。
正直に言えば、私は医師は医学的な見地からの高次脳機能障害にしか興味がないとばかり思っていました。しかしこれは間違いで、広義の意味での高次脳機能障害と、補償制度や労災・自賠責などの対象となる高次脳機能障害と、二つの視点から患者の診察にあたっている医師もいることに単純に驚きを感じました。
またMTBIについても、臨床診断としてのMTBIと、補償制度の対象外としてのMTBIと、二つの視点から考えておられるようで非常に勉強になりました。
非常に内容の濃密な講演で、この講演だけでも測り知れない価値のある研修会であったように思います。

神経心理学検査について

25種の神経心理学検査を、実際にどのような検査が行われるのか?検査内容を交えながらの解説がなされました。
家族にしかわからない症状を正確にくみ取ることが立証の基本であるため、被害者と家族に丁寧な面談を行い、画像で損傷部位をチェックしたうえでそれらの症状を意思疎通能力、問題解決能力、遂行能力、社会行動能力のいずれの障害であるかを分類しなければなりません。
その分類に基づいて、神経心理学検査の組合せをアレンジして、医師に検査の実施を依頼することが何より大切なのです。
やみくもに検査の依頼をすることは医療機関にも負担になり、また医師の信頼も得られません。この講義で改めて勉強になりました。

損傷部位と症状との関連

脳の損傷部位によって、想定される障害というのはある程度予測がつきます。しかし、絶対的なものではありません。あくまでも被害者とその家族からの聞き取りが重要なのは言うまでもありません。
しかし、家族でさえ正確につかめていない隠れた症状を、損傷部位から想定される障害について神経心理学検査を受けると異常が新たに発見された、ということもあります。
画像から損傷部位を確認し、そこから隠れた症状・障害をあぶりだすという立証は、非常に大切なことなのです。

10月27日、10月28日も講座の続きが開催されます。三日目は主に上肢の障害について、四日目は下肢の障害について講義がなされます。専門医の講演も予定されており、今回同様に内容の濃い講座になると思います。
またレポートをしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

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