外傷性頸部症候群に伴う難聴・耳鳴りについて

耳そのものに交通事故外傷がない場合であっても、外傷性頸部症候群(頸椎捻挫)を原因とする難聴・耳鳴りは後遺障害として認定がなされます。

要件

・事故直後から難聴・耳鳴りを訴えていたこと
・ペインクリニックにおいて治療を受けていること
・オージオグラム、ピッチマッチ、ラウドネス・バランス等の検査において、耳鳴りが立証されているもの

立証方法

・ラウドネス・バランス検査
ピッチマッチと組み合わせて耳鳴りの音の高さでどのくらいの大きさなのかを測定する検査です。
自分の感じている音と装置から出る音を聞き比べ、耳鳴りの大きさを判断します。

・ピッチマッチ検査
ピッチとは音の高さの感覚のことです。
自分の耳鳴りがどのくらいの音の高さなのかを検査機器の音と比べて判断します。

・マスキング検査
音を出して耳鳴りの音が消えるかどうか、消える場合はどの大きさで消えるのかを調べます。

認定について

オージオグラム検査で90db以上の難聴が認められ、ピッチマッチ検査で純音8000Hz、ラウドネス・バランス検査で聴力レベル90db、マスキング検査で聴力レベル90db以上の検査結果から、1耳の聴力が1m以上の距離では小声を解することができない程度になったものとして14級3号、および著しい耳鳴が常時あるものとして12級相当、これらを併合して12級に相当するものと認められる、例えばこのような認定理由が示され認定がなされます。

考察

基本的に、頸部交感神経の損傷を原因とするバレ・リュー症候群て゜は、後遺障害の認定はなされません。
なぜなら、ペインクリニックにおける星状神経節ブロックの治療で改善が得られるからです。
しかし、難聴・耳鳴りについては認定がなされる場合があります。

外傷性頸部症候群(頸椎捻挫)に起因して難聴・耳鳴りが発症し、なおかつ症状の一貫性があるのであれば、耳鼻科で難聴・耳鳴りを立証しておかなければなりません。逆に言えば、立証がなされていなければ認定がなされることはありません。

専門家の皆様からのお問い合わせはコチラから
交通事故被害者の皆様からのご相談はコチラから
お問い合わせはフリーダイアルをご利用ください。