動眼神経麻痺について

動眼神経の働き

動眼神経は、眼球運動全般に関わり、眼を開く運動や毛様体によりレンズの厚みを調節してピントを合わせる運動、瞳孔括約筋により瞳孔を収縮させてレンズに入る光の量を調節する運動、などを司っています。

病態

脳幹の受傷、脳圧の亢進により脳神経が圧迫、引き伸ばされた場合に、脳神経損傷を来します。
目を動かす神経には、滑車神経、外転神経、動眼神経があります。
滑車神経と外転神経は眼球を動かす純粋な運動神経ですが、動眼神経は眼球を動かす運動神経であるだけでなく、自律神経を構成する副交感神経という側面も持ち合わせています。
動眼神経損傷では、眼球の運動制限以外に、自律神経の異常による失調症状が出現します。

眼球運動障害

眼球を動かす筋肉、外眼筋は六種類あり、それらの筋肉は滑車神経、外転神経、動眼神経によって支配されています。
動眼神経は、内直筋、上直筋、下直筋、下斜筋を支配、滑車神経は上斜筋、外転神経は外直筋を支配しています。
動眼神経に麻痺や異常があれば、眼は正中視で外側に偏位します。
また、上眼瞼挙筋も動眼神経によって支配されているため、動眼神経が障害されると眼瞼下垂が生じます。

自律神経の障害

縮瞳作用に障害が生じます。したがって、瞳孔が散大します。

まとめ

動眼神経障害では、障害のある眼球が正中視で外側に偏位、眼瞼下垂、瞳孔散大の症状が現れます。
これらの所見をしっかりと拾い集め、立証し、医証に落とし込んでいく必要があります。

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