先週土曜日に、仙台で『子供の高次脳機能障害』というテーマの研修会に参加してきました。
講師を務められたのは、神奈川県総合リハビリテーションセンターの小児科部長でおられる栗原まな先生です。
子供は発達に伴い症状が変化するため、また脳の可塑性があるために成人にはない長期のスパンでの回復が見込まれます。そのことについて、また理想的なリハビリテーションについての講演が主でした。
私が最も勉強になったことは、「就学するまでは具体的な高次脳機能障害の症状は判別が難しい」「神経心理学検査において、検査方法が限られる」この二点です。
職業柄、どうしても適切な症状固定のタイミングや症状の立証方法についての内容に注目してしまいます。
私は成人の高次脳機能障害の被害者様しかまだ対応はしたことはございませんが、現在は五名の高次脳機能障害の被害者様を担当させていただいております。今後は小児の高次脳機能障害についても対応をし、広く交通事故による脳外傷で苦しんでおられる被害者とその家族の一助になりたい、と強く感じます。私のライフワークとして、取り組んでいきたいと思います。
『小児の高次脳機能障害対応マニュアル』 著者 栗原まな 診断と治療社 を購入しました。