交通事故相談はタイミングが重要!

先日の相談者さんのケース・・・

原付バイク走行中、交差点で左方からの自動車と出合い頭衝突。むち打ちと左上肢の痛み・痺れがあります。

受傷直後に整形外科、その医師の指示で接骨院でリハビリ。施術の内容は針を定期的に打っています。接骨院への通院は100日、しかし整形外科へは10日程度。

頚部MRI画像は軽度のヘルニア、目立った神経症状はなし、腱反射正常です。肩のMRIは撮っていません。

受傷から6か月が経過し、相手保険会社から治療費の打ち切り宣告。しかし症状は改善しておらず、頚部の痛み、左上肢~指先にかけての痺れが残存、さらに左肩の痛みで腕が挙がりません。さらに治療を続けるか、後遺障害の申請を行うか・・・。

この時点での相談です。

ポイント①むち打ちで後遺障害等級は取れるか?

残念ながら頚椎捻挫、外傷性頚部症候群での等級は絶望的です。自覚症状(痛い、しびれ)のみで目立った画像、神経学的所見がありません。むち打ちで長い治療を続けている患者の大多数が自覚症状のみです。ほとんどの患者は曖昧な所見しかでてこないのです。これでは何をもって等級を認めるのか?それは整形外科における治療の一貫性と相当回数の治療実績です。
接骨院・整骨院、針・鍼灸での施術は「治療行為」とは認められていません。これらは症状を緩和する為のもので、「後遺障害を残すような大ケガの治療をする所ではない!」とみなされているからです。等級の審査上、効果の有無、医師の指示による施術、は関係ありません。保険会社は施術費用を負担してくれますが、後遺障害の判定には「治療していない」に等しい扱いをします。

ポイント② 腕が挙がらない原因は? ここで後遺障害等級は取れるか?

外傷性頚部症候群による上肢の拳上不能をいくつか経験しています。頚部の神経根は上肢の神経につながっているからです。しかし、この被害者は左肩を自動車に打撃しています。そして私のみたところドロップアームサイン(左腕に手を添えて持ち上げますが、手を放すと腕がストンと落ちる)もでています。むち打ちからではなく、肩腱板損傷の可能性もあるのです。
しかし事故後6か月も経っています。医師に肩の検査、例えばMRIをお願いしても嫌がられます。やはり「そんな検査は必要ない」とつれない対応でした。医師は症状が改善せずあれこれ傷病を持ち出す患者、そして保険会社からの支払(自由診療扱い)を切られ、健保扱いとなった患者を嫌います。これで厄介な患者扱いとなりました。
仮にMRIを撮って何らかの異常が見つかっても、受傷6か月後の病変は事故との因果関係を否定されます。今更、検査しても厳しい状況なのです。

ポイント③ ではどうすればいいのか?

健康保険を使い、できるだけ改善を進めるしかありません。そしてしかるべき時期に示談です。治療期間の慰謝料も一年通えば、保険会社基準でも90万程度、赤本でも119万程度になります。
しかし14級9号が認定されればトータル300万位にはなります。1年間大変な苦痛を強いられたのに残念です。

結論

受傷初期、少なくとも3ヵ月までは間違った方向から修正ができます。初期に肩腱板損傷の精査をし、正確な診断名を残す。リハビリ施設の整った整形外科でじっくり改善に努め、治療実績を積み重ねる。もし針・鍼灸の効果があるのならば、併用して通う、もしくは症状固定後に健保を使って施術を受ければよいのです。その間、ちゃっかり後遺障害14級9号の認定を受け、300万円受け取って解決、事故とはさっさと決別です。
こうして何のストレスもない状態で、針・鍼灸、なんでも好きなものを選んでリハビリを継続する。理想的な治療体制、実利ある解決のレールに乗らなければなりません。

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