むちうち(外傷性頸部症候群)で非該当となる典型的なパターン①

むちうち(頸椎捻挫、外傷性頸部症候群)で非該当となる典型的なバターンを、今日から一つずつ、4つご紹介いたします。

痛みやバレ・リューの症状のみで、神経症状の訴えが見られないもの

痛みとは、頸部痛のことです。
しかし、頸部軟部組織の炎症を原因とする痛みは、基本的には3ヶ月程度で鎮静化されると考えられています。
したがって、頸部痛のみでは、14級9号の認定要件である「神経症状の残存」とは評価がなされないのです。

また、バレ・リュー症候群とは、頸椎の神経根の圧迫によって引き起こされる、頭痛、耳鳴り、吐き気、めまいといった症状全般のことを言います。
このバレ・リューの症状も、ペインクリニック(麻酔科)の星状神経節ブロックによって改善が得られるため、「神経症状の残存」として評価がなされません。(しかし、耳鳴りについては昨今、認定がなされる傾向があります)

つまり、むちうちによって頸の痛みや頭痛、吐き気等を訴えて通院がなされていたとしても、事故受傷からそれほど時間が経過していない時点で『自賠責の等級認定の対象となる神経症状』の訴えがなければ、たとえ十分な通院実績を積み重ねたとしても等級が認定されることはないのです。

では、『自賠責の等級認定の対象となる神経症状』とは何なのでしょうか?
ズバリ、『痺れ』です。
頸椎捻挫では上肢のいずれかに、腰椎捻挫であれば下肢のいずれかに『痺れ』の症状が現れます。この『痺れ』こそが、『自賠責の等級認定の対象となる神経症状』なのです。
ですので、少しでも痺れを実際に感じているのであれば、感じた段階でできる限り早期に医師に訴えておくことが重要なのです。

我々が事故受傷早期でのご相談をお勧めしている大きな理由の一つ(むちうちにおける)が、ここにあります。
つまり、受傷から五か月ほど経った状態で、痺れの訴えがカルテに残っていなければ、どれほど通院実績を積み重ねたとしても等級認定は非常に難しくなるのです。
もちろん、時計の針を戻すわけにいきませんから、我々はご相談いただいたその時点からできる限りの最良の方策で対応をさせていただくのですが、それでもやはりできる修正が限られてきますので、等級の獲得が非常に厳しいことは事実なのです。

14級9号の認定要件は、『局部に神経症状を残すもの』です。
これは、『上肢のいずれかに痺れを残すもの(腰椎の場合は下肢のいずれかに痺れを残すもの)』と解釈していただきたいと思います。

明日以降、また別のパターンをご説明いたします。

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